「マーケティング」分野
★森行生『改訂 シンプルマーケティング』
商品開発・ネーミング・プロモーション・・マーケティングの実務を行っていくのに、本書の考え方は基本中の基本となり、また応用範囲がとても広い。
題名どおりシンプルに述べられているが、著者の背後にある理論と実践の深さを感じさせてくれる。
現在品切れを起こしているようだが、探しまわってでも手に入れ自分のものとすることをおススメしたい。
★ドン・シュルツ『ドン・シュルツの統合マーケティング』
広告・マーケティング関係に携わる立場からすれば、本書で述べられているタッチ・ポイント(顧客接点)の考え方は、最早常識となりつつある。
ちなみにタッチ・ポイントと表現するのが博報堂で、同じことを電通ではコンタクト・ポイントと呼ぶ。
コンタクト・ポイントの書で最も有名なのが『ブランド価値を高めるコンタクト・ポイント戦略』という本でこちらもおススメ。
★C・K・プラハラード『価値共創の未来へ』
これはすごい本!
新しいマーケティングの構えを見事に示している。
プラハラードは「コア・コンピタンス」戦略を標榜したことで有名であるが、そのような書を書いた人とは思えない豹変ぶり。
ネット戦略が企業活動として重要になる一方であるが、そうなればなるほど本書も重要書となっていく。
とはいえ、ネット戦略のノウハウを伝授するといった類の本ではなく、あくまでも企業が持つべきマーケティング活動の基本的思想となるべきものを示す書である。
★山田理英『脳科学から広告・ブランド論を考察する』
ワンパターンの広告業界での発想から脱却するためにも、広告業界で実績のある方からの発言により、このようなアプローチもありなんだと再認識できる書。
私自身は「脳」ということを全面に語りだした時点で、いくらアカデミックに装っても「怪しい」と警戒する立場である。
なぜなら、まだ解明されていることが限定的であり、その情報を元に発言しようとすれば、解釈次第でいかようにでも持っていけるからである。
しかしながら、著者が「情動」というところに注目して、脳科学から何とか説明しようとしている姿勢は評価に値する。
★『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版』
マーケティング実務を行う際の教科書。
第12版になってブランド・マネジメント論で有名なケラーとの共著となったことによって、内容がはるかに充実した。
1000ページにものぼる書であるが、辞書代わりにそばに置いておきたい。




